近年、水染めCORDOVANと共に主流となってきたのが「オイルコードバン」です。
なめし加工と共に革繊維内に天然オイルを浸透させるオイル加工を施すことによって、作られるCORDOVAN。
ここでは、そんなオイルコードバンの特徴やオイルコードバン仕立ての革財布の魅力をご紹介したいと思います。
近年、水染めCORDOVANと共に主流となってきたのが「オイルコードバン」です。
なめし加工と共に革繊維内に天然オイルを浸透させるオイル加工を施すことによって、作られるCORDOVAN。
ここでは、そんなオイルコードバンの特徴やオイルコードバン仕立ての革財布の魅力をご紹介したいと思います。
CORDOVAN原皮にオイル加工を施すことによって作られるオイルレザーが”オイルコードバン”です。
天然オイルが含まれているCORDOVANに染色仕上げを行っていることから、適度な「色ムラ感のある革表情」となっているのが
特徴となっています。
同じオイルコードバンではありますが「価値の違い」の観点から、大きく下記2種類に分けて考えられています。
*シェルコードバン(オイルシェルコードバン)
*その他オイルコードバン
”シェルコードバン”とは北米に拠点を構えるコードバン・タナリー「ホーウィン社」が創作しているオイルコードバン。
正式には「オイルシェルコードバン」という商品名(革素材の商品名)です。
他のオイルコードバンとシェルコードバンが区別されているのは「商品価値」が大きく異なるから。
最高級なCORDOVANに位置付けられているのが「シェルコードバン」でシェルコードバンで仕立てられた革財布は
最高峰のコードバン財布と言われています。
それゆえに、一般市場にて「偽物のシェルコードバン」が多数存在していることには要注意。
高価値なシェルコードバンはホーウィン社が正規に認めた革ブランド・革工房しか入手ができないCORDOVANと
なっています。
そんな高価値のシェルコードバンを正規に取り扱っている日本革ブランドのひとつが「ココマイスター(COCOMEISTER)」です。
年々希少性と共に価値が高まっているCORDOVANの中でも、最高峰の価値を有したシェルコードバンで仕立てられているのが
COCOMEISTERの「シェルコードバン財布シリーズ」。
高級なシェルコードバンを贅沢にも外装・内装すべてに活用した”無双仕様”にて仕立てられています。
COCOMEISTERの財布シリーズの中でも最高峰に位置付けられているエグゼクティヴな革財布をご紹介いたします。
●デザイン:ミニアタッシュケース
●素材:【表】シェルコードバン【内】シェルコードバン
●色彩:ブラック、ボルドーワイン、ネイビーブルー、ウイスキー
●デザイン:長財布
●素材:【表】シェルコードバン【内】シェルコードバン
●色彩:ブラック、ボルドーワイン、ネイビーブルー、ウイスキー
●デザイン:二つ折り財布
●素材:【表】シェルコードバン【内】シェルコードバン
●色彩:ブラック、ボルドーワイン、ネイビーブルー、ウイスキー
●デザイン:小銭入れ
●素材:【表】シェルコードバン【内】シェルコードバン
●色彩:ブラック、ボルドーワイン、ネイビーブルー、ウイスキー
●デザイン:名刺入れ
●素材:【表】シェルコードバン【内】シェルコードバン
●色彩:ブラック、ボルドーワイン、ネイビーブルー、ウイスキー
”オイルコードバン”はCORDOVANの中心的な存在であった”水染めコードバン”の弱点克服を目指して開発されたCORDOVAN。
特に水染めコードバンの「水付着に対する弱さ(水しみの付きやすさ)」と「革の硬さ感」が和らいでいることが
オイルコードバンの大きな特徴(メリット)となっています。
その反面、水染めコードバンならではの魅力「輝かしい光沢感(自然な光沢)」が失われてしまい、替わりに「落ち着いた革風情」
が創出されています。
オイルコードバンの代表的な特徴(メリット、デメリット)を厳選したのが下記要素です。
*革の”しなやかさ”
*アンティークな風情を感じる経年変化の美しさ
*水シミ・汚れが目立ちにくい
強度・耐久性の高いCORDOVAN原皮は「硬さ感」が感じられる革。”水染めコードバン財布”の場合、新品時には
財布の開閉に硬さ感があり、少し使いにくさを感じることもあります。
しかし、”オイルコードバン財布”の場合は新品時から財布の開閉がしやすく「使いやすい財布」と感じられるのが
特徴。
「硬さを感じる革は苦手」な方には、オイルコードバン財布が適しています。
一般的にCORDOVAN財布の大きな魅力となっているのが「輝かしい自然な光沢感」です。
「耐久性の高い革財布」という機能性と共にCORDOVAN財布が長きにわたり高人気を得ているのも、そんな個性的な魅力(光沢感)が
あったからと思っています。
しかし、オイルコードバンでは残念ながら、水染めコードバンが有している「輝かしい光沢感」が失われています。
その代わりに新たな魅力となっているのが年月の経過とともに深まっていく「アンティークな革風情」です。
水染めコードバンには無く、ナチュラルコードバンとも異なる「経年変化の美しさ」がオイルコードバンの特徴となっています。
CORDOVANは一般的な革素材とは異なる「単層構造の革」です。銀面と呼ばれる革表面の層がありませんので、床面の革繊維が露出しているような形に。
それゆえに、「水が付着」すると革繊維内に水が浸み込みやすく、その結果「水しみ」が出来やすいのがCORDOVANの特徴となっています。
オイルコードバンでは、革繊維内に天然オイルが沢山含まれていることから、革繊維内への水の浸透を防ぐ効果が存在。
水染めコードバンと比較するとオイルコードバンは「水シミになりにくい」という特性を有しているのです。
また、水シミや汚れが付着したとしても、オイルコードバンは「色ムラ感」「アンティークな風合い」が特徴となっていますので、
水シミ・汚れが目立ちにくいのです。
丁寧に財布を取り扱うことが苦手な方にとっては、オイルコードバン財布がおすすめに。
同じオイルコードバン財布だとしても「シェルコードバン仕立ての財布」と「その他オイルコードバン仕立ての財布」とでは、価値が
まったく異なることは、ぜひ知っておいていただきたいポイントとなります。
高価値であるがゆえに、「偽物」「低品質」なシェルコードバン財布を購入してしまわないように、正規の革輸入ルートを有している
革ブランドから商品購入するように心がけていただければと思います。