日本のコードバン財布ハイブランド
上質なコードバン財布を手掛けている日本革ハイブランドの人気アイテム
CORDOVAN財布の人気革ブランド
コードバン財布は、年々CORDOVAN原皮の価格が高騰。入手困難な革素材となっています。
それゆえに、コードバン仕様の革財布を商品ラインナップとして、毎年安定供給すること自体がとても、難しい状況に。
数年前(昔)は”人気のコードバン財布”を創作・供給していた革ブランドであっても、今は、安定供給が出来ていなかったり、
商品ラインナップから”コードバン財布”が消滅していたりすることも珍しくありません。
そこで当サイトでは
*【現在】CORDOVAN仕様の革財布を商品ラインナップの主力として、安定的に供給していること。
を基本条件として、コードバン財布の人気革ブランドを厳選。人気のコードバン財布をご紹介したいと思います。
コードバン財布の日本ハイブランドとは!?
「ハイブランド」に関する明確な定義は存在していません。基本的には「イメージ」「企業規模」「販売実績」など
によって、印象付けられていく要素となっています。
ここでは「コードバン財布のハイブランド(日本)」に関して、下記2種類のカテゴリーに分けて
提示してみたいと思います。
【カテゴリー1】多くの上質コードバン財布シリーズ(種類)を創作・販売している日本革ブランド
【カテゴリー2】コードバンタンナー(コードバン素材を作っている)が直営(製作・販売)ブランド
1)COCOMEISTER(ココマイスター)
現在、最も多くの「コードバン財布シリーズ(種類)」を創作・販売している日本革ブランドが
COCOMEISTER(ココマイスター)です。
現時点で趣の異なる「5種類のコードバンシリーズ」が揃っています。(これは他ブランドの追随を許さない種類の豊富さです)
日本のコードバンタナリーとCORDOVAN素材の共同開発(型押しコードバンなど)をする等、革素材に対する
こだわりと日本の革職人技術へのこだわりを有した日本革ブランドとなっています。
2)GANZO(ガンゾ)
GANZO(カンゾ)は高級志向の革財布づくりをコンセプトとしている革ブランド。
「シェルコードバン」と「アニリン染め(水染め)コードバン」の2種類を取り扱っています。
コードバン財布のラインナップ(シリーズ)は多くはありませんが、「ブライドレザー財布」と共に
「コードバン財布」が主力アイテムとなっています。
3)二宮五郎商店
二宮五郎商店は東京・向島で1946年創業の老舗日本革ブランドです。
ホーウィン社に認められ、日本で唯一商品(革財布)にホーウィン社の刻印も許された革プランドであること
はとても魅力的な強みとなっています。
1)The Warmthcrafts-Manufacture
1951年創業の馬革専業のタンナー「新喜皮革」が立ち上げた「ホースレザー専門の革プランド」が
The Warmthcrafts-Manufacture -ジ ウォームスクラフツ-マニュファクチャー(TWCM)です。
オンラインショップ以外に実店舗も展開。今後「コードバン財布ブランド」として人気(認知度)が
高まっていくものと感じています。
2)UNIQUEON
創業1971年のコードバン専門フィニッシャー「レーデルオガワ」が立ち上げたコードバン財布ブランドが
「UNIQUEON」です。
レーデルオガワならではの「多彩な水染めコードバン(アニリン染め)仕立ての革財布」が魅力に。
まだ創業間もないブランドで知名度は低いものの、今後「豊富なコードバン知識」を源とした魅力的な
商品づくりが期待されています。
人気の「コードバン財布」ブランド・ランキング【BEST5】&アイテム【30選】
冒頭でお話したように、”CORDOVAN”希少性が増し、価格高騰傾向の中、「安定調達」がとても難しい革となっています。
その結果、昔はコードバン財布を主力商品として創作していた革ブランドでも、今は商品ラインナップから削除されていたり、
生産数が極端に減少しているケースも少なくありません。
*人気のコードバン財布ブランドの評価は年々目まぐるしく変化している
のです。
そこで当サイトでは、「人気のコードバン財布ブランド」をランキングするにあたり、下記3つの要素
を基準といたしました。
*現在の販売実績(販売数)が多いこと、もしくは、伸びていること(人気+安定供給)
*「コードバン財布」を主要な商品ラインナップとしていること(コードバン商品を重視)
*「CORDOVANの品質」「コードバンを良く知る手慣れた革職人」を重視していること
現時点で、上記3つの条件を満たしている革ブランドの【BEST5】を厳選。各革ブランドのコードバン財布(長財布・二つ折り財布)
の計【30選】をご紹介いたします。
ココマイスター(COCOMEISTER)
現在、コードバン財布にて、「販売実績(人気)」「商品ラインナップ数」共に最上位に位置付けられることから、
おすすめのコードバン財布ブランドと言えるのが「ココマイスター(COCOMEISTER)」です。
現時点で下記5種類のコードバン財布シリーズが揃っています。
●シェルコードバン・シリーズ
●コードバン・クラシックシリーズ
●マイスターコードバン・シリーズ
●ヨコハマ・シリーズ
●チェスボード・シリーズ(型押しコードバン)
いずれも、高い人気を得ており、中でも「シェルコードバン・シリーズ」「マイスターコードバン・シリーズ」は
希少性も高く、商品入荷とともに即完売となることも。
入手困難なことが課題となっています。
効率的に商品を入手するためには、対象商品ページに記載されている「再入荷お知らせメール(無料)」に登録しておく
ことがポイントとなっています。
個性の異なる”コードバン財布”が揃っていますので、自分好みの一品を見つけやすいのでは思います。
ガンゾ(GANZO)
ガンゾ(GANZO)は創業100年以上となる老舗皮革製造会社「株式会社AJIOKA」が”1999年”に立ち上げた革ブランドです。
高級ラインを取りそろえる、ハイエンド革ブランドとして”コードバン財布”は確固たる知名度を確保しています。
ただ、現在コードバン財布のラインナップ数は少ないことから、「コードバン財布ブランド」としての魅力にやや劣るものと
感じています。
現時点で下記2種類のコードバン財布シリーズが存在しています。
●コードバン・シリーズ
●SHELL CORDOVAN 2・シリーズ
いずれも、丁寧な作りで本物志向の革財布としての価値は高いものに。
共通して、内装に大き目の「ブランド・ロゴマーク」が刻印されている点は、好みが大きく分かれるポイントと
なっています。
キプリス(CYPRIS)
1994年にモルフォ社によって立ち上げられた日本革ブランドが「キプリス(CYPRIS)」です。
「一生愛せる、本質的価値のあるものづくり」
をコンセプトに、日本のモノづくり「MADE IN JAPAN」の技術を生かした革財布
・革小物を創出しています。
キプリス(CYPRIS)の特徴であり、魅力となるのが、革財布への探求心と豊富な商品ラインナップ。
CORDOVANを使用した革財布ラインナップも、毎年変化。CORDOVAN原皮の品質や入手状況などに合わせて、常に
新しい魅力のあるアイテムが創出されています。
現在、キプリスのコードバン仕様シリーズにて、他には無い、キプリスならではのオリジナリティーが
魅力となっているのが下記3シリーズです。
●オイルシェルコードバン&ヴァケッタレザー
●新コードバン&ベジタブルタンニンレザー
●オイルシェルコードバン&シラサギレザー
無二(MUNI)
CORDOVANに情熱を注ぐ、革職人・宮崎氏が石川県金沢市郊外に工房を構え、2015年に立ち上げた日本革ブランドが「無二(MUNI)」です。
現在は、革工房を東京都台東区に移転。年々その存在感が増してきています。
ひとりの革職人が創作を手掛けているため、販売数自体は多くはありませんが、主役を「コードバン」とした、CORDOVAN専門革
ブランドとして、評価を高めています。(おすすめPOINT!)
CORDOVAMを知り尽くした革職人(宮崎氏)が細部にわたる”こだわり”を込めたコードバン財布は、機能性とシンプルな美しさを
兼ね備えたアイテムに。
チマブエ(CIMABUE graceful)
”チマブエ(CIMABUE graceful)”は日本の伝統的な革技術(縫製)にこだわりを持った革ブランドです。
小中規模の革工房ながら、コードバン財布の厳選ブランドとしてピックアップしたのが、「国産」へのこだわり
が形となった貴重なCORDOVAN財布が創作されているから。
外装には、”水染め(アニリン染め)CORDOVAN”としては世界最高峰と言える「レーデルオガワ(日本)」の
アニリン染め(水染め)CORDOVANを使用。
内装には、数少ない世界に通用するブランド革となりつつある「栃木レザー(ベジタブルタンニンレザー)」を使用した
、”ALL JAPAN MADE”のコードバン財布が注目されています。
【番外編】キャッシュレス志向に適した「コードバン・コンパクトウォレット」
近年、若者世代を中心に「キャッシュレス志向」の方が増加しています。
現金(キャッシュ)はあまり持たずに、
主に「クレジットカード」「プリペイドカード」「スマホ決済」などにて支払いを行う方にとっては、”収納力”は不必要で
”コンパクトな財布デザイン”であることが重視される傾向に。
ここでは【番外編】として、キャッシュレス志向に対応した、「コードバン仕様のコンパクト財布」をご紹介いたします。
コードバン財布(CORDOVAN)とは!?
”CORDOVAN(コードバン)”は、欧州農耕馬の一部分(臀部)から採取される「コードバン層」と呼ばれる皮部位から作られる革素材
です。
「馬革」の一種ではありますが、通常の”馬革(ホースレザー)”とは「風合い」「機能性」「革の特性」がまったく異なることから、
一般的には、「馬革(ホースレザー)」と「コードバン(CORDOVAN)」は区別して、取り扱われています。
そんなCORDOVANには、仕上げ方法の違いにて、大きく分けて下記4種類が存在しています。
・水染めコードバン(アニリン染めコードバン)
・オイルコードバン(シェルコードバン)
・ナチュラルコードバン
・蝋引きコードバン
水染めコードバン(アニリン染めコードバン)
古くから”CORDOVAN”の王道(主役)として位置付けられているのが「水染めコードバン」です。別名「アニリン染めコードバン」
とも呼ばれています。
■メリット
*他の革財布にはない、輝かしいナチュラルな光沢感。
*高いステータスのあるエグゼクティブな高級感
■デメリット
*革表面にキズが付くと目立ちやすい
*水付着に対して弱い(水シミとなりやすい)
オイルコードバン(シェルコードバン)
”オイルコードバン”は、タナリー(革工場)ごとで、作り方に微妙な違いがありますが。基本的には、CORDOVAN原皮に
天然オイルを多く浸透させることによって、創出されるCORDOVANです。
主にオイルを含んだ染料にて仕上げる「オイル染め」が活用されています。
世界最高峰のCORDOVANに位置づけられている「ホーウィン・シェルコードバン」は、オイルコードバンの代表格となっています。
■メリット
*新品時から”しなやかさ”があり、使いやすい財布に。
*「シェルコードバン」は最も価値の高いコードバン財布に。
■デメリット
*CORDOVAN最大の魅力となる「輝かしい艶感」が失われることに。
*水付着に対する弱さあり(水シミとなりやすい)
- オイルコードバン財布の特徴と魅力とは!?
ナチュラルコードバン
”ナチュラルコードバン”は、”水染めコードバン”と併せて、最古から存在するCORDOVAN素材。
原皮をなめし加工を施した後に「染色仕上げ」を行わず、「グレージング仕上げ(磨き加工)」のみで作られてる、
最もシンプルなCORDOVANとなります。
”染色”をしていないので、ナチュラルコードバン財布の色は「ナチュラルカラー」のみです。
■メリット
*ナチュラルコードバンならではの「飴色」への美しい経年変化
■デメリット
*革表面に「キズ」「シミ」「汚れ」が沈着しやすいこと
蝋引きコードバン
”蝋引きコードバン”は、英国伝統的な革”ブライドルレザー”と同じ製法(蝋引き仕上げ)によって創出されたCORDOVANです。
王道のCORDOVANとなる”水染めコードバン”に対して、「風情」「機能性」共に相反する特徴を有しています。
■メリット
*「水シミ」となりにくい弱撥水性とキズ・汚れが目立ちにくいアンティーク感
*重厚感のあるシックな佇まい
■デメリット
*CORDOVANならではの、エクケゼクティブな価値・華やかさが消失
- 蝋引きコードバン財布の特徴と魅力とは!?
コードバン財布の【基本特性と魅力】
前項にてお話したように、CORDOVANは種類によって、風合い・特性が異なっていますが、共通したCORDOVANならではの
特性(構造的など)も存在しています。
1)革繊維密度が高く、同じ方向に繊維が並列
一般的な革は、革繊維がランダムに絡み合っている構造なのですが、CORDOVANの革繊維は同じ方向に並列しています。
ゆえに、革繊維間の隙間が少なく、高密度の革となっているのです。
*革は硬く引き締まっており、高耐久性がある
*単位当たりの重量感がしっかり感じられる革財布に。
*革を極限まで薄く研磨することでき、スリムな革財布が創作可。
2)革表面の「毛羽立ち」は革財布の劣化の証
一般的な革が「二層構造」なのに対して、CORDOVANは「一層構造」となっています。
主たる革繊維が露出している構造のため、使用していくうちに、表面の革繊維が切れて、”毛羽立ち”が表れてくることに。
”毛羽立ち”は専用クリームなどを使用することで解消することができますが、お手入れをしても”毛羽立ち”がなくならなくなったとき
は、財布の買い替え時(目安)となります。
3)最初は財布の開閉に固さがあるものの後に適度な固さに
種類によって、程度差はありますか、コードバン財布は新品時に開閉の固さ感が感じられます。
ただ、使用していく中、半年ほど経過すると、その人に適した(使い方に応じた)”固さ感”へと変化していきます。
使い手の特性(使い方)に合わせて、育まれていくのがコードバン財布の魅力となっています。
コードバン財布の【お手入れ】【修繕】
”コードバン財布”に限らず、革財布に共通の話として、日々革財布を使い続けている状況であれば、ほとんど日常的な”お手入れ”
は不要と考えています。
ただ、「水シミ」「毛羽立ち」「艶の喪失」「ファスナーの動作不良」など長年使用する中で生じた不具合・損傷に対する
「お手入れ」「修繕」は必要となります。
CORDOVANは、特殊な革構造を有する革。
一般的な革財布のお手入れ方法を基本に、コードバン財布ならではの”お手入れ・修繕”ポイントも含めた情報を
下記記事内にて記しています。
まとめ
”コードバン財布”は”クロコダイル財布”と並んで、革財布の中でも最上位に位置付けられる高級革財布と
なっています。
年々入手困難となるとともに、価格も高騰している状況。気に入ったCORDOVAN財布と出逢えた時には、即購入が
お買い得となりそうです。